親知らずの矯正①

水平埋伏智歯 のアップライト

生えてこない親知らずは、智歯周囲炎を発生することがあります。また、生える場所がない場合、抜歯適応となりますし、智歯周囲炎の問題は解決します。しかし、生える場所がある場合、親知らずを残せば、咬む力を支える大きな見方になります。歯が少なくなると、残りの歯は咬む力を支えられなくなり、歯根膜炎を発生します。

症例1

施設写真

左下の親知らずに矯正装置を装着しました。

親知らずの装置をつけ直しました。

再び、装置をつけ直し、親知らずを起こします。

親知らずが起きました。歯肉が被らず、智歯 周囲炎の予防になりました。

治療のベネフィットとリスク

  • 智歯を抜 かずに、咬ませることも可能です(ただし、生える場所がない症例は不可)。
  • 智歯 周囲炎を予防します。
  • 奥歯が丈夫になり、前歯を守るため、歯が長持ちします(歯根膜炎の発生を予防)。
  • 外科処置は必要ありませんので、神経麻痺のリスクはありません。
  • 治療期間は、約10ヶ月。 ただし、個人差があり長期化することもあります。

文献

  • 嶋田甚一郎、野田隆夫:水平埋伏第三大臼歯のアップライト:矯正臨床ジャーナル8月号(2008年)
  • 野田雅代、野田隆夫:水平埋伏下顎第三第臼歯のアップライト行った1例:矯正臨床ジャーナル9月号(2011年)
  • 野田隆夫:実践プリアジャストエッジワイズ法 ストマトロジーとしての矯正治療:東京臨床出版(2013年)